「守備本能」の発揮は 既に子どもの頃から

 

或る時、街中を歩いていると

私のすぐ目の前を、4歳くらいの女の子が

補助付きの自転車に乗り、長い坂道を下り始めていました。

その子の母親は、少し先を歩いていて

二人の間隔は徐々に開いていき、10mくらいになっていました。

 

女の子は、下り坂に慣れていないせいか

ほどなく自転車を降りてしまい

片手はハンドルを持ち、もう片手はカゴを押さえていて

かなり慎重な感じに見えました。

私は何となく気になり

「大丈夫?手伝おうか?」と、声を掛けましたが

「自分でやるからいい」と、即答されました。

 

そのハッキリとした口調を耳にして

『この子は、守備本能を発揮しているな』

『もしかしたら、守備本能が強い子なのかな?』

と思いつつ、その場を後にしました。

 

人は、生まれながらに五つの本能を備えていると算命学では考えます。

その中の一つが「守備本能」で

自分のことは自分で守る・行うという本能。

この本能は、誰しも持っています。

 

 

常に、守られている環境にいれば

当然、自分から守る必要はなくなります。

 

安心安全が望ましいのは、当たり前のことですが

宿命から「守備本能」が表れている者で

「守備本能」が中心星となっている

「守備本能」が重要な星となっている者が

常に、ほぼ守られている状況であることは

本人にとって、宿命の消化の妨げとなります。

 

自転車を慣れない格好で押していた女の子の姿は

十分に「守備本能」を発揮している姿です。

 

子どもは自我が芽生える頃になると

何でも自分でしたがるようになります。

この気持ちを親が摘み取り過ぎないこと。

その子どもの宿命によっては

大いに自分でさせた方が良い場合があります。

 

但し、付け加えたいことがあります。

ー私が子どもを生んだ時、言われた祖母からの言葉。

「子どものヤケドは、親の責任だよ」と、何度となく言われました。

子どもに自分でさせることと

それを親がキチンと見ていないことは、違うと思います。

 

個々の宿命に関係なく

子どもの頃に「守備本能」の発揮が足りないと

大人になってからも、他力本願な人になると占います。

 

 

『あなたの宿命からの姿を見る占い・算命学』 龍メイ

 

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